今年も巡回講座行ってきました!

巡回講座とは?

家元(京都)で教鞭をとる講師たちが毎年春~秋にかけて全国で実演講義を行う出張講座です。今年のテーマは「花の力」池坊いけばなの心と技をお伝えします。

との事で今年は7月1日の池坊東京会館<講師:中村福宏先生>の回に行きそこでの学びをまとめてみました
(初心者が取ったメモなので間違ってる所もあると思いますが気になる点などご指摘頂けるとありがたいです)

まず午前のテーマ

で魅せる池坊いけばな
(和の精神と型の使命)

現代人は現代の花をいけなくてはなりません。それはいつの時代にあっても同じであります。それこそが池坊の花がいつの時代も受け入れられてきた、最も大きな理由のひとつだと私は思います。(平成28年度 家元総裁説示より)

いけばなの表現で大切なもの
● 時の流れによる美感覚の変化に応じた創作への姿勢
● 命の証として営みの世界を展開し、各草木の出生美(個性)を表現する事

各自が追求していくもの
基本変化(応用)→ 実践 を繰り返し「個性」「独創性」を養う
● 好きな「表現」「花型」を持つ

品格を保つための秘伝
習い 生けるための技術
心得 先生から教わる事

 

午前に生けたお花

午後のテーマ

で魅せる池坊いけばな
(心と形を創作する)

自然は美しい、花はあでやかです。けれどもこの美しさやあでやかさを見出すものは人の心です。(平成28年度 家元総裁説示より)

正風体→安定型
新風体→不安定型

 

■立花正風体<役枝の強弱>
型で守る正風体(定型化

九つの役枝の配置・構成 それらを「誇張」する事を意識しまずは簡単な形から覚える

役枝の使命
姿(すがた)陰陽設定
(はたらき)場所・方向
(しな)のびる・なびく・たれる・まきつく・はう・水陸両

 

■立花新風体<主役を定めて>
現在(いま)を感じ現在(いま)を生ける

新風体とは不安定型であり現代人に受け入れられるもの

姿で遊ぶ
草木の姿表 作者の姿→ 

主眼となるもの
主役を定め、主道具・用道具 の「よろしき面影」を作り出す(語り合う)

陰陽設定の展開
対応感覚 対照効果

 

■生花正風体<数少なきは心深し>
当意即妙

● 命(ありさま)をテーマとし真を見立て、状況・状態の中で表現としての着想を整える
● 三義への意識(「変易」「不易」「簡易」)
● 定形化による形姿
● 水際をさばく

池坊生花の原点
● 40世専定生花 → 余情感・余韻を残す・はずみときわ不安定な形姿

 

■生花新風体<型ではなく姿で表現>
陰陽二体

● 出会いの感動 → 主・用の「対応」に面白さがある

 

■自由花<自然美と造形美>

● 花材を 目で見て胸におとし 手にもつ
● いかに自由でも互いを思いやる生け方が池坊の自由花である

発想 表現 全体美・部分美

制作意図を明確に
自然的 出生・景観・季節・自然現象などを写実&印象的に表現
非自然的  意図・造形・抽象・幻想・色彩感情を表現

 

 

午後に生けたお花

 

まとめるのに2日もかかってしまいました
それに必死でメモったものを書き出したので間違えてる所も多々あるはずです。

しかし巡回講座本当に勉強になりました、今回沢山経験値を手に入れたように思います。それにこんなに池坊を学んでる人がいるんだと改めて実感し気が引き締まりました。今後も出来る限り学びの場に参加したいです。

 

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